VIOラインなどのデリケートゾーンの黒ずみにワセリンを塗ると効果があるのでしょうか?
デリケートゾーンの黒ずみに対しワセリンはどう使えばよいかを説明します。
デリケートゾーン(VIO)の黒ずみ解消にワセリンで失敗しない方法
結論を先に言うと、メラニン抑制効果の無いワセリンはVIOに直接塗っても黒ずみ解消(メラニン抑制)効果はありません。
まずそもそもワセリンとは何か?を知っておく必要があります。
ワセリンは、保湿剤のひとつ。石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの。大部分は、分岐鎖を有するパラフィン(イソパラフィン)および脂環式炭化水素を含む。ワセリンという場合、一般的には白色ワセリンを指す事が多い。
出典:Wikipedia
Wikipediaの説明ではちょっと小難しいのですが、要するに石油を精製して作られた油脂のカタマリと思えばよいでしょう。
『クロズミケア』ではVIOラインなどのデリケートゾーンの黒ずみの原因は「メラニン」によるものであると再三説明してきました。
メラニンによってVIOラインに黒ずみが生じてしまう理由として、
- 摩擦、刺激
- 紫外線
- 乾燥
- ホルモンバランスの乱れ
- 加齢、不摂生などによるターンオーバーの遅れ
が挙げられます。
それぞれの項目に対する細かい説明は
で説明しているのでそちらを参考にしていただくとして、どんなに高価なワセリンであったとしても、すでにメラニンによって色素沈着してしまったVIOラインの黒ずみに対しては効果がありません。
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メラニンの色素沈着には使えないが、保湿やマッサージで黒ずみ予防としては使える
すでにメラニンの色素沈着をしてしまった部分を改善する効果はありませんが、ワセリンを塗ることで肌の乾燥を防ぎ、デリケートゾーン(VIOライン)への摩擦によって起こるメラニンの生成を抑えることは可能です。
デリケートゾーン(VIOライン)は大きな血管やリンパ節のある部位なので血流循環改善の効果が高いのです。
周辺をマッサージすることで血液やリンパ液の循環を促し、保湿効果や肌のターンオーバーの促進効果が期待できます。
また、生理痛緩和、子宮筋腫予防にも効果的とされています。
デリケートゾーン(VIOライン)のマッサージ方法を紹介
デリケートゾーン(VIOライン)周辺のマッサージ方法
ワセリンを手の平にとり人肌に温め、両手でV・Iラインになじませます。
4ステップのマッサージをすることで、血行促進や免疫力向上、リフトアップなど体内・体外両方に効果があります。
①お腹全体に時計回りで円を描くように5周ほどマッサージすることで恥骨上部のツボをほぐします。
② Iラインの奥側から鼠径部(<そけいぶ>足の付け根のややくぼんだ線より上にある三角状の部分)に向かって手の平でリンパを10回くらい流します。
③ヒップのつけ根からヒップラインに沿って両手で10回引き上げてください。
④ヒップ全体に円を描くように5周ほどマッサージして終了。
ワセリンの種類と副作用
ワセリンには石油から精製する際の不純物が多い順に
といった4つの種類(グレード)があります。
当然価格に関しても黄色ワセリンは安価⇒サンホワイトは高価ということになります。
白色ワセリンは副作用が少ないと言われていますが、副作用が全くないわけではありません。
黄色ワセリンと比べ白色ワセリンは、精製度が高いのですが、ほんのわずかに不純物が残っています。
その不純物よって起こる副作用が油焼けです。
ワセリンを塗ってから長時間紫外線に当たると、油焼けといって皮膚が黒ずんだり、シミができたりするのです。
ワセリンは保湿効果が高く、肌の水分を保ちます。肌にバリアを作るので、外部からの異物の侵入も防ぐことができます。
しかしワセリンを厚く塗りすぎると、肌に反応し、接触性の皮膚炎を起こす可能性もあり、それにより肌に赤みが出たり、かゆみが出ることもあります。
ではより純度の高いプロペトでは大丈夫かというと、そのプロペトでさえ、副作用が全くないわけではありません。
プロペトの主な副作用として、接触皮膚炎(かぶれ、発疹、皮膚のかゆみ)が報告されています。
他にワセリンのリスクとして期限切れのワセリンは雑菌が繁殖し、不純物が増えていることがあり、雑菌や不純物によって、油焼けや接触性皮膚炎の元凶になってしまうことが考えられます。
また、雑菌だらけの汚れた手でワセリンを直に肌につけることも不純物が増える原因となるので注意が必要。
そもそもデリケートゾーン(VIOライン)にワセリンを塗っても大丈夫なのか?
デリケートゾーンというのはどの部分を指すのかというと、フェミニーナのページに詳しく書いてあったのでまずはそちらを参照してください。⇒フェミニーナ軟膏のデリケートゾーンの説明
だいたいの人が同じ認識だとは思いますが、女性の恥丘から肛門まで全てひっくるめてデリケートな部分がデリケートゾーンということです。
では、このデリケートゾーンに対してワセリンを塗っても大丈夫なのか?というと、塗っても問題ない部分と、塗らない方が無難な部分に分かれます。
フェミニーナのページで見ると分かりやすいですが、粘膜以外の部分は、恥丘(ちきゅう)、大陰唇(だいいんしん)、会陰部(えいんぶ)、肛門まわりは塗っても大丈夫です。
粘膜部分の小陰唇(しょういんしん)、腟前庭(ちつぜんてい)、クリトリス、外尿道口(がいにょうどうこう)、腟口(ちつこう)には塗らない方が無難です。
ただし、デリケートな部分なので、最低でも白色ワセリンか、不純物の少ないプロペトやサンホワイトのワセリンを使用することが望ましいでしょう。
デリケートゾーン(VIOライン)の黒ずみにワセリンで失敗しない方法【まとめ】
この記事の内容をまとめると、
- すでにメラニンの色素沈着をしてしまった黒ずみにはワセリンは効果が無い
- 乾燥を防ぐなどで保湿することで黒ずみ発生防止には使える
- ワセリンを塗ってマッサージをすると血行促進や免疫力向上、リフトアップなどの効果が期待できる
- デリケートゾーンの中でも粘膜部分には塗らない方が良い
- ワセリンはグレードがあり、使うならできるだけグレードが高いものを選ぶ
デリケーゾーンの黒ずみケアを考えた時に、ワセリンは全く効果が無いわけではありませんが、粘膜に使えない(特に黒ずみが気になるのは小陰唇)ので、メラニン対策として考えるならデリケートゾーン専用の医薬部外品(薬用)の黒ずみ改善クリームや美容液を使うのがよいでしょう。